メメント森の熊

新卒で県庁に入り、2年半公務員として働いた後、スタートアップ企業に転職してフルリモート勤務をしています。アクセサリーを作って販売もしています。ここは私のスケッチブック。

『パフェログ』、新しい発見は特に無いが安心してパフェを見つめられる

フィです。新企画、「読んで見て楽しい本」。ストレスフルな毎日を生きる私たち、というか私、は、もともと本を読むのは大好きですが、作中の人間関係がしんどかったり、心をえぐられて更に疲れてしまうこともしばしば。そんな精神状態でも眺めて楽しく幸せな気分になれるような、いわゆる「おかゆ本※」をどんどん読んでシェアしていこうという企画です。

※見てもしんどくならない、傷つきにくい、ダメージを受けにくいおいしいものや可愛いもの、きれいなものを扱っている本のこと、と定義する。

今回ご紹介するのはこちら。株式会社オレンジページが作ったムック本『パフェログ』。

パフェログ (オレンジページムック)

パフェログ (オレンジページムック)

  • 発売日: 2016/08/08
  • メディア: ムック
 

パフェ食べたくなる度  ★★★☆☆
→ゆうてもインスタ見てるほうが食べたくなる

東京行けないんですけ度 ★★★★★
→ほとんど東京のお店なので、食べたくても今は…

おかゆ度        ★★★★☆
→これを読んで傷つくことはたぶん無い

主に東京ある店たちの、パフェのカタログです。フルーツパーラーのパフェ、喫茶店のパフェ、洋菓子店のパフェ、チェーン店のパフェと4つに分かれています。

1.フルーツパーラーのパフェの栄えある一番目を飾っていたのは千疋屋総本店のパフェでした。納得感。続いて渋谷の西村フルーツパーラー、新宿の果実園リーベルなどなど、私も大学生の時に訪れた思い出の定番店たちが。

でも、残念なことに東京のお店ばっかり!今は特に東京に行きにくいので、食べたくなってもしょんぼりするしかない。地方住み民としてはチェーン店のパフェのページが唯一の救いか。ココスのパフェ、デニーズのパフェなど、チェーン店のパフェもすごくおいしそうと気づく。

資生堂パーラーのいちじくパフェはシンプルに美味しそうだし、イノダコーヒーのコーヒーはデフォルトが甘いから、パフェはそれに合うようにレモン味のアイスが使われているとか、マルコリーニのチョコレートパフェは飲み物なのか食べ物なのか分からないとか、ところどころで「おっ」と思うポイントはあったものの、情報量がちょっと物足りない。本にはド定番の店しか載っていなかったけど、正直この程度のキュレーションや写真のクオリティならインスタのパフェアカウントを眺めているほうが綺麗だし楽しいかな、と思いました。

このように、正直わたしは、この本にそこまで価値を感じなかったのですが、そのあと読んでいた母は「うわ~!おいしそ~!」「食べたい~!」「ちょっとじっくり見たいから借りてくね!」と大喜びで本を寝室へ持ち去りました。情報が少なめでシンプルなところが逆に受けているのかも?読む人によって受け取り方も全然ちがうもんね。

行けない喫茶店のパフェを夢見るよりも、自分でパフェを作ってみようかな…。自分なら、レモンアイスとクリームチーズとヨーグルトと生クリームとはちみつをつかって甘酸っぱクリーミーパフェを作ってみたい!
スマホの画面じゃなくて紙でパフェをじっくり眺めて高まりたい人にはおすすめできます。