メメント森の熊

新卒で県庁に入り、2年半公務員として働いた後、スタートアップ企業に転職してフルリモート勤務をしています。アクセサリーを作って販売もしています。ここは私のスケッチブック。

ペク・セヒ『死にたいけどトッポッキは食べたい』読んだ

明けましておめでとうございます。

もう去年のことになりますが、『死にたいけどトッポッキは食べたい』、ふっと目に入った タイトルが最近の自分の気分にぴったりすぎて、Kindleで買って読んでみました。なにか憂鬱についてすごい解決策が示されるわけではなく、しかし死にたいような憂鬱と、そんな1日の中にも少しは笑えることがあったり、おなかが空いたりすることは他人にもある普通のことなんだ、私だけじゃないんだということが分かってすこし気が楽になりました。

自分もこの筆者のように現状の自分に満足できない、今の自分の状態はダメで改善されるべきだ、100%幸せでないことはみんな嘘なんだ、とつい考えてしまいますが、この本に出てきた先生との会話で、

5年前の自分が今の自分を見たらどう思いますか?→大学を出て、出版社で働いているんだ、と思うと思います

という部分はかなり良かったです。私も、いまふっと意味の分からないつらさが襲ってくることがあるけど、たとえば10年前、15歳の自分と今の自分を比べたら、20㎏くらい痩せてたまには綺麗ですねと言われるし笑、成績は最低だったけど大学を卒業できたし、大好きな友達がたくさんできたし、一応は人並みに働いて給料を得てもいる。何人もの友達が、自分の作るビーズアクセサリーを欲しいと思ってくれて実際に注文しれくれたりする。もう別れてしまったけど、とても優しくてあたたかい人と長く付き合って、愛するって素晴らしい、ということも知った。たしかに10年前、5年前と比べたらずっと良くなっている、と思います。

死にたいけどトッポッキは食べたい

死にたいけどトッポッキは食べたい

  • 作者:ペク・セヒ
  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 とはいえ、現状が意味も分からずつらいのも事実ですが、でも人生は自分で終わらせない限りおそらく続いていくから、自分なりにぐずぐず頑張って、少しでも自分と周りの人に良い影響を及ぼせるような、そんな1年にしたいです。

最後に、このブログでお知らせしたことは今まで無かったですが、2020年には音声メディアとしてインターネットラジオの「めちゃんこラジオ」というものを始めました。ラジオ内では「うちこ」という名前でやっています(私は自分に色々違う名前を付けるのが好きで、たぶん皆さんを混乱させてしまうと思います、ごめんなさい笑)。

東大で所属していた英語劇の「ESSドラマセクション」というサークルの、同期の女の子と一緒にやっています。基本2人で喋っていますが、最近は同サークルの友人をゲストに迎えて3人で喋ることもあります。自分としては、地方に暮らしながら定期的に大好きな友人とお喋りできるのでとても精神の健康を保つのに役立っています。

出演者は主に同期なので、みな24,5歳の男女なのですが、社会に放たれて2年くらい働いてみたり、はたまた学生として院で学んでいたり。「東大生」というのは、国内限定ですが、在学中は何かともてはやされたり、テレビ番組が作られたりしますが、働き始めればなんのことはなく、周りと同じただの、ふつうの人です。そのふつうの人たちが日々働いたり暮らしたりするなかで見つけた楽しいこと、面白いことを喋ってもらうメディアを作りたかった。たぶん自分が一番、そういうものを聞きたかったんだと思います。

コンテンツの内容としては、聞く人をなるべく傷つけない、おかゆ的な優しさを目指しています。寝る前やお風呂、散歩中に聞いてみたら、もしかしたら楽しいかもしれません。

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では、2021年も生きていきましょう。今年もよろしくお願いいたします。