東大世界史の勉強で注意すべきこと【結論:なるべく楽しむのが大事】
フィです。もう1年公務員をやったら、仕事を辞めて地元で個人塾をやりたいと考えています。塾のコンセプトは「受験勉強はさっさと済ませてもっと楽しいことをしようよ」といった感じです。
自分が勉強するのとは違い、人様の学力を上げることが大切なので、再現性が重要になってきます。開業に向けて、自分がやってきた勉強法をまとめることで、勉強法や教え方を模索・整理していきたいと思います。
その過程で、検索でこのブログに流れ着いて読んでくださる皆さんの参考になることがあれば幸いです😌
東大世界史の問題形式
今のところ大問が3つあり、1が600字の大論述、2が60字くらいの中・小論述6問くらい、3が人や国の名前などを答える普通の問題です。時間は150分(2時間半)。なげ~!ちゃんと勉強した人であれば「時間が足りない」という感覚はたぶんないと思います。大論述でものすごいミスをして1から書き直した、とかでもない限り。
世界史の勉強を始める時期について
公立の進学校だと、世界史の授業は2年生からのところが多いと思います。で、受験に近現代史の授業が追い付かず、現代に近い時代ほどぺらっとしたプリントで済まされる、というのがデフォルトで、普通にクソです。なぜならば近現代史のほうが当然現代に近いので情報量が多く、ステークホルダーも複雑になっているので難しいんです。
世界史の勉強は、本格的に始めるのは2年生からでもいいかもですが、もっと早く(中学生や高1)にマンガや小説、アニメなどで、多少フィクションが入っていても全然かまわないので、近現代史の感覚を持っておくことを強くおすすめします。
手塚治虫の『アドルフに告ぐ』、日丸谷秀和さんの『ヘタリア』などに自分はハマりました。
世界史は点で覚えるタイプと流れで覚えるタイプがいる
指導にあたって大事だなと思うのは、世界史は点で覚えるタイプの人と流れで覚えるタイプの人がいるということです。前者は「18xx年○月に~~が起こった。18xx年△月に~~が起こった。」とピンポイントの年月で歴史を覚えていけるタイプ。後者は、「○○でこういうことがあったから××でこれが起こった」というように、年月よりも物事を流れで覚えていくタイプです。わたしは圧倒的に前者でした。
どちらが良いということは無く、単にタイプの問題です。自分がどちら寄りかを早いうちに見極め、自分に合った参考書や教材を使うのが大事だと思います。
点タイプの人は語呂合わせがハマりやすいと思いますが、流れタイプの人は読み物とかのほうがハマりやすい可能性が高いです。
書いて覚えるという行為をなるべく早く卒業したほうが良い
これは世界史に限ったことではないですが、何かを暗記するときに「書いて覚える」という行為がデフォルトになっている人が多いです。てか昔の私もそうでした。
が、これはそもそもコスパが悪く、さらに時代の流れとともに体で文字を書くことの価値もどんどん低下しているので、あまりしないほうが良いと私は思います。
暗記をするときは、書かずに覚えたいことを声に出して耳で覚えたりするほうが良い派です。
また、論述の練習をする際には、練習ではスマホやパソコンを使ってやってほしいなと今は思います。
試験本番で手がつることもある
書いて覚えるのはコスパが悪いと書きましたが、とはいえ実際の試験は今のところ記述方式ですので、全く字を書くことになれてないまま本番に挑むとマジで危ないです。600字とかは普通に手が疲れますし、なんなら一生懸命書いていたら攣ることもあります。共通試験が終わったころぐらいからは文字を書くのにシフトしましょう。
おすすめの参考書
最後に完全に個人的な好みですがおすすめの参考書を。斎藤整先生の「タテからみる世界史」と「ヨコから見る世界史」です。特にヨコはおすすめで、東大なんか受けないぜという大人の方も純粋に本として楽しめるんじゃないかと思います。