メメント森の熊

新卒で県庁に入り、2年半公務員として働いた後、スタートアップ企業に転職してフルリモート勤務をしています。アクセサリーを作って販売もしています。ここは私のスケッチブック。

へこきまんじゅうLOVE🍠🍠🍠

私の暮らす三重県には、他地域の人にはあまり知られていないけどめちゃめちゃうまい「へこきまんじゅう」という謎のまんじゅうがある。たまきや、という株式会社が生産している一つ200円くらいのまんじゅうで、とにかく説明できないほどおいしい。

食品としてどうかと思うような名前。見た目は忍者の形をした大きめで厚みのある人形焼き(言い方は悪いがハムスターぐらいの大きさ?笑)。ただし、忍者の形は買って帰ってくる途中でだいたいふやけたり押しつぶされたりして、ぼんやりとよく分からなくなっているので、この形にすることに意味があるのかは分からない。

なによりも食感が説明できない。まんじゅうというわりに全くフカフカしていなくて、「ぬちっ」というのが近いオノマトペか。今まで出会った他のどんな食べ物にも似ていなくて、サツマイモベースだからと言ってスイートポテトっぽいかというと全然違う。スイートポテトはもっとぽくぽくしている。へこきまんじゅうは、ぬちっ、だ。しかし粘り気があるとまではいえない。どうやって作ったらこんな食感のものが出来上がるのか想像がつかない。何なん?何なん?と確かめながら食べると気づいたら5個ぐらい食べているのである。

一体このふしぎな食べ物の材料は何なのか?案外シンプルで、大部分がサツマイモのようである。プレーンの原材料は、包み紙に書いてある原材料を見ると、サツマイモ、生クリーム、砂糖、卵、小麦粉、そしてシナモン。シナモンがかなり効いていて、変な名前のくせにかなりおしゃれな味がする。全体的に甘すぎないところもとてもよい。

味は色々あるが、私はプレーンが一番好き。

へこきまんじゅうを作っている一族(たまきやの社員?)は普段、名張市赤目四十八滝のふもとで店をやりつつ暮らしているようで、ときどき、主に県内のデパートやスーパーの催事で出店する。それを聞いたとき、本当はたまきや一族は全員タヌキで、ときどき人の姿になって里に下りてきてまんじゅうを売っているのではないか、という和みストーリーが頭の中に生まれた。
私や家族がへこきまんじゅうを買うのはいつも地元デパートの催事だ。家の近くでの催事が公式サイトやインスタグラムで知らされると、絶対にスケジュールを合わせて買いに走る。そしていつも20個ぐらい買ってくる。20個?!と驚くかもしれないが、へこきは一か月くらいの冷凍保存ができるのだ。しかもレンジですぐ解凍できる。そんなわけで、我が家の冷凍庫には、「へこき1/2」「へこき1/3」と書かれたジップロックがあり、2等分もしくは3等分されラップにくるまれたへこき達が大量に入っている。1個まるまるでも一瞬で食べられてしまってキケンなので分割してちまちま味わっているのだが、人型のまんじゅうが地面と水平方向に輪切りにされているので、よく見るとなかなかに迫力があり、ジップロックの中はさながら禁断の実験室である。

私は甘いものがそんなに得意ではないのに、へこきには魔力がある。焼きたては赤目四十八滝に行くか、催事のタイミングに合わないと買えないので、県外の人には広まりにくいのだろう。

公式サイトはこちら。なんとお取り寄せもできます!笑

へこきまんじゅう 忍者福笑門 公式HP 赤目四十八滝 - へこきまんじゅう 忍者福笑門 公式HP 赤目四十八滝 (hekoki-fukuemon.com)

※フィはたまきや様とはまったくの無関係で、ただのファンです